(トップ画像引用:シネマカフェ)
たぬきです。
11月9日放送「世にも奇妙な物語」の1エピソードに、斉藤由貴さんが出ていてテンション上がりました。というのも、最近映画館で出会うことが多くて、気になっている俳優さんだからです。
今回斉藤さんが演じていたのは、意図せずパクった他人の楽曲で有名になってしまい、罪悪感と名声欲の間で揺れるシンガーソングライター。盗作の証拠であるビデオテープをぐちゃぐちゃにするシーン、鬼気迫っててめっちゃ良かったです……。
そんなわけで、この記事では役者・斉藤由貴さんについて書いてみたいと思います。
2019年の出演映画は……なんと5作!

(引用:映画.com『記憶にございません!』)
「最近よく見かけるなー」と思っていたのですが、それもそのはず。
- フォルトゥナの瞳(2月)
- 空母いぶき(5月)
- 記憶にございません!(9月)
- 蜜蜂と遠雷(10月)
- 最初の晩餐(11月)
今年だけで5本もご出演されてました。
上半期の2本は見ていないのですが、下半期の3本は立て続けに劇場で見ましたよ。どの作品でもすごく魅力的な演技をなさってて、もともと美しい方だなあと思っていたのもあって、一気に好きになってしまったんですよね。
特に『蜜蜂と遠雷』『最初の晩餐』そして2017年の『氷菓』が印象的。「影を背負っている」役を演じているときの、儚い存在感なのに確固たる意志をもっていそうな雰囲気がとても好きです。
かと思えば、『記憶にございません!』でコメディエンヌとして最高のポジションをさらっとこなすのがすごい。(そういえばクドカン脚本コメディドラマ『吾輩は主婦である』(2006)も斉藤さん主演だった)
もう、斉藤由貴さんから目が離せません。
『三度目の殺人』のインパクト

(引用:映画.com『三度目の殺人』)
やっぱり転機となったのは、是枝裕和監督の『三度目の殺人』(2017)ではないでしょうか。
斉藤さんが演じた役は、広瀬すずさんの母親。役所広司さんが演じる孤独な男・三隅が殺害した人物の、妻にあたる人です。裁判では彼女が三隅に送ったメールが取り上げられ、殺人を指示した主犯格なのではないかと疑われます。
メインの登場人物からは外れていて、セリフも少ない。でも、映画を見終わったときに視聴者にぼんやりとした謎を残す印象的なキャラクターでもあるんですよね。
娘に対し、厭~な感じの態度をとるシーンも忘れられません(※画像参照)。
セクシーでずるくて可哀想な、忘れられないキャラクターで、世間が改めて斉藤由貴さんに注目するきっかけを作った。それが『三度目の殺人』だったのではないでしょうか。
どんな役を演じてもにじみ出る「意思の強さ」

(引用:映画.com『最初の晩餐』)
斉藤由貴さんは、どんな役を演じていても「自分の意思を貫く強さ」が感じられるところが好きです。
たとえば『最初の晩餐』の冒頭では、困り顔の気弱なお母さんに見えます。でも実は、自分の決めたことは子どもたちにも口を出させないような、気丈な人だということが、斉藤由貴さんの演技を見ているうちにわかってくる。
よく保守的なホームドラマで見かけるような「受動的」「献身的」「自己犠牲的」なお母さんには、決して見えません。物静かで優しそうなのに、どこか「てこでも動かない」感じがするんです。
他の役を演じるときもそうです。そのにじみ出る「意思の強さ」が、怖さや頼もしさ、時には面白さにつながっているのだと思います。
ってことは、それって斉藤由貴さんという役者がもともと持ってる性質であり、武器なのでは。
安心して見れる理由
現代の新しい女性像を考えるとき、私たちはついワンダーウーマンのような、肉体的に強い女性を連想してしまいます。でも、自分の意思を貫き通す心の強さもまた、従来の価値観を打ち破る新しい女性像になりえます。
だからこそ私は、斉藤由貴さんをスクリーンで見るときに嬉しく思い、安心して見ていられるのだと思います。
もちろん最近では斉藤由貴さんに限らず、「折れない」「曲げない」「ぶれない」力強い女性が、邦画にもたくさん登場しはじめてます。
そういうキャラクターに出会うたび、勇気づけられるような気がして、ついつい涙が出たりじーんとしてしまうんですよね。
まとめ

(引用:「世にも奇妙な物語」公式Twitter)
というわけで、斉藤由貴さんは私の憧れの役者です。今後も活動を追いかけていきたいと思っています。(※上画像で斉藤由貴さんを追いかけている髪の長い女性は私ではありません)
次回の出演作は2020年3月公開の『エキストロ』!
めちゃめちゃ楽しみです。