たぬきです。
今年のアカデミー賞は例年以上に楽しみにしています。なぜかというと、今年はノミネート作品の多くがすでに日本で上映されているからです。
まだ日本公開されていない作品が受賞しても、いまいち「蚊帳の外感」があるというか、当事者意識を持ってアカデミー賞を楽しめません。
でも今年は作品賞9作の内、なんと7作が日本で公開済み。受賞予想もはかどりますし、好きな作品が受賞したら喜びもひとしおです。
というわけで、今年は私もアカデミー賞受賞予想をしてみました。
参考にしたのは、アカデミー賞受賞予想で有名なメラニーさんが出された話題の本『なぜオスカーはおもしろいのか?』です。(映画好き、特にハリウッド好きにおすすめしたい本です!)
では24部門すべての予想を紹介していきます。
作品賞、監督賞
作品賞 | 『パラサイト 半地下の家族』 |
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監督賞 | サム・メンデス |
今年1番予想が難しいのは、作品賞なんじゃないかと思います。
アカデミー賞の傾向として、アメコミ映画などのエンタメ大作、英語以外の言語の映画はあまり作品賞を受賞した前例がありません。ということは、『ジョーカー』『パラサイト 半地下の家族』が受賞する可能性は、比較的低いと考えられます。
『アイリッシュマン』はアカデミー賞好みっぽい作品ですが、配信作品を映画として扱うかどうか賛否のある中で、Netflixオリジナル作品の受賞には慎重になるのではないでしょうか。
順当に見ていくと、ゴールデングローブ賞をとった『1917 命をかけた伝令』か『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の受賞が濃厚に思えます。
しかし、英アカデミー賞で主演男優賞をとったホアキン・フェニックスが受賞スピーチの中で、俳優部門にノミネートされたメンバーが全員白人だったことを批判しました。
もしかしたらその流れの中で『パラサイト 半地下の家族』が受賞することもあるんじゃないか。もしそうなれば、ポン・ジュノ監督がアジア人初の快挙を達成することになる。
可能性は低いだろうなと思いつつ、そんな期待を込めて『パラサイト 半地下の家族』を作品賞に選びました。
もし作品賞で大判狂わせがあるんだとしたら、監督賞でバランスを取りそうだなと思ったので、サム・メンデス監督にしました。
俳優賞4部門
主演男優賞 | ホアキン・フェニックス |
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主演女優賞 | レニー・ゼルウィガー |
助演男優賞 | ブラッド・ピット |
助演女優賞 | ローラ・ダーン |
俳優4部門の受賞はこの4人でほぼ決まりだと思ってます。他の人だったら結構びっくりするかも。
ブラッド・ピットはこれまでに3回ノミネートされてますが、まだ受賞歴はありません。2019年かなり注目の人物だったと思うので、彼が受賞する姿を見れたら嬉しいです。
その他18部門
脚本賞 | 『パラサイト 半地下の家族』 |
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脚色賞 | 『アイリッシュマン』 |
視覚効果賞 | 『ライオン・キング』 |
美術賞 | 『パラサイト 半地下の家族』 |
撮影賞 | 『1917 命をかけた伝令』 |
衣装デザイン賞 | 『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』 |
長編ドキュメンタリー賞 | 『ブラジル -消えゆく民主主義-』 |
短編ドキュメンタリー賞 | 『眠りに生きる子供たち』 |
編集賞 | 『アイリッシュマン』 |
録音賞 | 『フォードvsフェラーリ』 |
音響編集賞 | 『フォードvsフェラーリ』 |
国際長編映画賞 | 『パラサイト 半地下の家族』 |
メイクアップ& ヘアスタイリング賞 |
『ジョーカー』 |
作曲賞 | 『ジョーカー』 |
主題歌賞 | “(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン” 『ロケットマン』 |
長編アニメーション賞 | 『クロース』 |
短編アニメーション賞 | 『Hair Love』 |
短編実写映画賞 | 『向かいの窓』 |
まず脚本賞は、大好きな『ナイブズアウト』にとってほしい気持ちもあったんですが、全米脚本家組合賞を受賞したのが『パラサイト 半地下の家族』と『ジョジョラビット』だったので、作品賞受賞と予想した『パラサイト』の方を選びました。
ナイブズアウト現在公開中です。最高の映画なのでぜひ見て!
視覚効果賞はかなり迷ったんですが、実写『ライオンキング』の良さから視覚効果を取り上げてしまったらもう何も残らないので、『ライオンキング』に(すみません)。『アベンジャーズ エンドゲーム』はもっと別の形で評価されて欲しかったです。
長編ドキュメンタリー賞と短編ドキュメンタリー賞は、それぞれNetflixで見れる作品だけ鑑賞して、その中から選びました。『アメリカン・ファクトリー』と『ブラジル -消えゆく民主主義-』は迷ったのですが、よりメッセージ性、作家性が強いと感じた方にしました。
録音賞と音響編集賞は、例年を見てみると音楽映画や戦争物、宇宙を舞台にした作品が多かったので、音の演出が重要なジャンルが選ばれる可能性が高いのだと思いました。2015年は『マッドマックス 怒りのデスロード』が受賞していたので、車が出てくる映画も音の演出が重要なのだと思い、『フォードVSフェラーリ』にしました。
国際長編映画賞は、もし『パラサイト 半地下の家族』が作品賞受賞したらダブル受賞の可能性は低いかなと思ったのですが、他の作品がとるのもちょっと考えづらかったので同じにしちゃいました。
長編アニメーション賞は『ミッシング・リンク』以外は観賞していますが、1番好きな『クロース』にしました。Netflixで配信されてる超名作アニメーション映画なので、未見の人はぜひ見てみてください。
短編アニメーション賞と短編実写映画賞は、すべて未見の映画のみなので、正直全然わかりませんでした。インスピレーションで選んでます。
第92回アカデミー賞授賞式は10日の朝!
というわけで、私の第92回アカデミー賞受賞予想でした。
冒頭にも書いた通り、今年は鑑賞済みの作品ばかりノミネートされているので、例年以上に結果発表が楽しみです。予想はいくつ当たるかな?
自分で選んでおきながらなんなんですが、『パラサイト 半地下の家族』が作品賞をとる可能性は低いと思う。でも、その瞬間が見たい! お願い!
結果発表後、答え合わせの追記を更新予定です。以上。