お笑い

あの日に時を戻そう。ぺこぱと歩んだ私の2020年(そして未来へ)

たぬきです!この記事は、はとさん(@810ibara)が企画された「ぽっぽアドベントカレンダー2020」参加記事です。

12月11日は私と藤見よいこさん、ふじおさんが担当されています。

皆さんの素敵な記事を読みながら、自分の担当日が来るのを楽しみにしていました。出来上がった記事は自分の好きな人たちを紹介したい気持ちが先走りすぎてしまった感がありますが、今年の自分の心境をしっかり反映した出来栄えになりました。

「ぺこぱ」を知ってる方も知らない方も、読み終わったあと二人に親しみを感じてもらえたら嬉しいです。以下、記事の内容に移ります。

優しさや明るさが必要な世の中

今年は多くの人が先行き不安な気持ちを抱き、それが解消されないままずっとモヤモヤし続けている一年だったのではないだろうか。

仕事や生活には直接大きな影響が出ることがなかったので、私は相当恵まれていたと思う。(今、会社倒産の気配は濃厚だけど……)それでも、必要に駆られて改めて目を向けた政治の状態、社会の状態があまりにも酷くて、どうしても重い気持ちにならざるを得なかった。

一方、社会の雰囲気がどんどん暗くなり切羽詰まっていくのと反比例するように、テレビバラエティの世界は今年どんどん盛り上がっていくように見えた。というかまあたぶん、世の中が暗いからこそ明るくて楽しい娯楽を求めるニーズが強くなっているんだと思う。

昨年からずっと盛り上がっている「お笑い第7世代」ブームによる若手芸人の台頭は、今年になってますます勢いを増している。既存の枠をぶち壊すような女性芸人たちの活躍も最近になってさらに目立つようになってきた。

そして、今年一番ブレイクした芸人として「ぺこぱ」の二人を思い浮かべる人は、きっと多いんじゃないかなあ。

ぺこぱとは……

紫スーツに派手なメイクの松陰寺太勇が、相方であるシュウペイのボケをすべて受け入れ肯定する「否定しないツッコミ」で2019年のM-1グランプリ3位という結果を残し、一躍有名になったお笑いコンビ。

他者に対する寛容さを強調した彼らのネタは「誰も傷つけない優しいお笑い」として評価された。そして、ぺこぱの持っている底ぬけにバカバカしくて楽しいキャラクター性も、見ている人たちに好感を抱かせるものだった。

ぺこぱがここまでブレイクしたのが、M-1で大きなインパクトを残したのがきっかけなのは間違いないけど、今の世の中が彼らの優しさや明るさを求めていたからというのも大きいと思う。

そんなぺこぱのことを好きになって久しぶりに「推す」をしたことで、私は毎日本当に楽しかった。いろいろ初めての体験ができたし、仕事しんどさに悶々としているときも癒やされたり元気をもらったりした。

今年のテーマは「変わったこと/変わらなかったこと」だということで。

世界は昨年までとは一変した。マスク必須の世の中になるとは夢にも思わなかった。ぺこぱの二人の世界もブレイク前の昨年とはあまりに大きく様変わりしたと思うけど、二人はいつも変わらずそこにいてくれた。

2020年、私にとってはぺこぱの年になった。それがとても嬉しい。

M-1グランプリの衝撃

M-1グランプリ2019の熱狂は今も忘れられない。

事前に発表されたファイナリストの中で知名度が高いのは、すでにキングオブコント優勝経験のある「かまいたち」くらいだったと思う。(決勝常連の「和牛」が敗者復活で上がってくる前だったし)まったく聞いたことのないコンビ名もいくつか並んでいて、どんな戦いになるのかまったく予想がつかなかった。その時点ですでにワクワクだ。

ぺこぱも初の決勝進出で知名度はまだ低かったけど、知らないコンビではなかった。

2019年元旦に放送された「ぐるナイ おもしろ荘」で、ネタを披露して見事に優勝したところを見ていたからだ。

そのときにすでに「否定しないツッコミ」は確立されていて、松陰寺さんが「女同士で結婚したって別にいいじゃないか!!」と叫ぶくだりもあった。それを見たときから好感を抱いていたので、ぺこぱのM-1決勝進出は嬉しいニュースだったのを覚えている。

そして迎えたM-1決勝当日。かまいたちがパワーアップしたネタを披露して会場が沸き、敗者復活戦を勝ち上がった和牛が常連の意地を見せつけ、ミルクボーイが史上最大のウケ量と高得点をかっさらった後。

もはや2回戦に進めるのはこの3組に決まったように思えた。今年はかまいたち、和牛、そして新星のミルクボーイ。そうなると、彼らの後にネタを披露する芸人たちの緊張感はより高まる。何しろとんでもない高得点を抜きに行かなければいけないからだ。

ぺこぱの出番は10組中10番目だった。

ただでさえ関西芸人、吉本芸人が優勢だと言われるM-1グランプリ。過去には、漫才の技術を競う場でふざけていると思われて、審査員に怒られてしまったコンビもいる。キャラクターを全面に押し出したぺこぱの漫才は果たして受け入れられるのだろうか?

ぺこぱのことを応援していたけど、正直2回戦に進めるとは思っていなかった。10番目になっちゃって引きが悪かったから仕方ないね……やりきってほしいね……とすら思っていた。

でも、ぺこぱはすごかった!

あの時のことを思い出すとまだ鳥肌が立つ。名前の知られていない非関西非吉本のコンビで、顔にはメイク、ふざけた感じの自己紹介。登場後、審査員にも観客にも「これはないな」という雰囲気が一瞬漂った(と思う)。

でも、松陰寺さんが「否定しないツッコミ」を繰り出すたび、驚きとともにどっかんどっかん笑い声が起きた。ネタを進めていけばいくほどぺこぱに対する評価が上がっていくのを、画面越しでもしっかりと感じられた。

なんだこれは!少年漫画もかくやの大逆転劇だ。

優勝はできなかったけど、あの状況で和牛を抜いて2回戦に進出した展開はめちゃくちゃアツかったし、何より「否定しないツッコミ」という新しいシステムや二人の強烈なキャラクターが視聴者の心に焼き付いた瞬間だった。

M-1放送後、ミルクボーイの優勝を祝福しながらも私のテンションはMAX。これからぺこぱは絶対売れるだろうと思ったからだ。「おもしろ荘」で優勝したときはテレビ出演が全然増えなくて残念だったけど、今度こそ引っ張りだこになると確信した。早く彼らの活躍が見たい。スターダムにのし上がっていく過程を一目も逃すことなく目撃したいと心から願った。

そんな状態で私の2020年は始まったのだった。

二人の関係性が想像以上にエモい

12月末のM-1後、一旦年末年始を挟んだこともあり1月〜3月はそれほどぺこぱのテレビ出演本数は増えなかった。

とはいえ、ダウンタウンDXとかお笑い向上委員会とか、めちゃくちゃ緊張しそうなデカい番組で爪痕を残しまくっていたので順調に見えた。

まだまだこれからなのはわかっているけど、もっと二人の姿が見たくて仕方ない。そんな気持ちをぺこぱの公式YouTubeチャンネルが満たしてくれた。

ぺこぱはM-1で活躍した2019年12月から現在まで、ほぼ毎日1本ずつ動画を投稿してくれている。

内容は松陰寺さんとシュウペイさん二人のささやかな日常風景。近況報告するだけの短い動画や犬と戯れるだけの動画もあったりして、すごく自由で素の二人が垣間見えるチャンネルだ。

(↑「まさかの私服被り→争い→決着」より。偶然同じ服を着てきてしまったとき)

テレビでぺこぱを見れない日もYouTubeチャンネルで素の二人に会えた。とんでもなく忙しいだろうに毎日欠かさず動画を投稿してくれて、投稿時間が遅くなるときや投稿ができないときにもわざわざツイッターでアナウンスしてくれる松陰寺さんには感謝と尊敬しかない。

お気に入りの動画を何本か紹介しちゃうぞ。

こういう動画を見ながら、どんどんぺこぱの仲の良さにハマっていった。

いや、本当の関係性は本人たちにしかわからないし、私の見ているのは一部分でしかないとわかってはいるんだけど。やっぱり推し同士仲良くしているところを見れるのは嬉しいよね、という。

コンビ芸人は仲が良くなければいけないわけではないし、不仲なら不仲でいいと思う。でも、仲が良いならそれはそれで素敵だよね!

特に二人の関係性は長く一緒に辛酸を舐めてきたからなのか、「気の置けない」という言葉がぴったりくるような心地よさがあって、ふだん仕事や社会の人間関係に疲弊している心がほっこり癒される。

当たり前だけど生きてる人間なので、あまりにも記号として消費しすぎないように気をつけたいなと思ってはいる。けど、どうしても二人のやりとりにロマンを感じてうわ~~!!ってなっちゃうこともよくある。

たとえば、松陰寺さんは思ったことを結構すぐ口に出すタイプの人で、好きな相手に対する信頼や褒め言葉を躊躇なく直接伝えることが多い。シュウペイさんのこともすぐ褒める。「お前と組んで良かった」みたいなちょっと照れくさいセリフもとにかく躊躇なく言う。

一方、シュウペイさんはかなり照れ屋で冷静。ふだん松陰寺さんに対してずっとふざけてるのは半分照れ隠しなんじゃ?と思うときも多い。松陰寺さんに対する信頼や感謝の気持ちを直接伝えるところはほとんど見たことがない。

そんなシュウペイさんがたま〜に松陰寺さんを褒めたり気持ちを伝えたりするとき、やっぱりどうしてもドキドキしてしまうのである。

(↑2020年7月12日放送の「お笑いG7サミット」より。シュウペイさんを泣かせるために松陰寺さんから感謝の言葉を伝えた時の一幕)

それから、以前聞いてからずっと忘れられないのが「ぺこぱは二人とも”自分がしっかりして相方を支えないと”って思ってる」という他のファンの方のありがたいぺこぱ評……。

た、たしかに……松陰寺さんは大雑把でちょっと抜けてるところがあるから、シュウペイさんは冷静な俺がしっかりしないとって思ってるだろうな。一方、年下で天然なところのあるシュウペイさんに対して、松陰寺さんは年上の俺がしっかりしないとって思ってるだろうな。

(↑2020年7月14日放送の「ゴッドタン」より。M-1グランプリ決勝進出時、泣き崩れた松陰寺さんを立たせるシュウペイさんの図)

とにかく相方を置いていかないように、相方に置いて行かれないように活動しているコンビだなという印象があって。そこがとても好きです。

あと、M-1直後、YouTubeに投稿された有志制作のMAD動画を見てから、ぺこぱのイメソンはずっとサンボマスターの「ミラクルを君と起こしたいんです」だと思ってる。(MAD最高です本当ありがたいです)

「始めるよ 準備はいいかい やらかすぜ そいつが可能性」「終わらないミラクルの予感がする 世界中鳴り響きかすんだきっと」

この歌詞を聞くといつもM-1グランプリの出囃子にのってステージに登場するぺこぱの姿が見えるし、二人が出会ったところからもうミラクルは始まっていたんだな……と想像して泣きそうになってしまう。

ううっ、妄想が激しくてごめんなさい。でも、こんなに夢中になっちゃうくらい、魅力的なコンビだということが、少しでも伝わったら嬉しい。

人を傷つけないのはネタだけじゃなかった

4月の緊急事態宣言発令後、テレビ番組はリモート出演や再放送がメインになってきていた。でも、嬉しいことにぺこぱの勢いは留まるところを知らず、出演番組はどんどん増えていった。

その頃の私は趣味である映画館通いができなくなり、家に引きこもりながら不安になるようなニュースばかり眺めている日々。このままじゃ精神的なバランスを崩すかもと心配になったけど、テレビで見るぺこぱはいつもギャグ漫画のキャラクターみたいに明るくて毎日私を支えてくれた。

二人はいつもテレビに出るのがすごく楽しそうだった。ものすごく忙しかっただろうになあ。苦節12年の下積み期間を経て、やっと手にした地上波テレビ出演の仕事だからだと思う。彼らを見てると元気になれた。

ところで、M-1グランプリで披露したぺこぱのネタは「人を傷つけない優しいお笑い」「多様性漫才」と呼ばれて相当話題になったわけだけど、テレビでいろんなことに挑戦するぺこぱを見るうちに、人を傷つけないのはネタだけじゃないということがわかってきた。

たとえば、嵐の二宮和也さんがMCを務める「ニノさん」に出たときの話。

ふだんメイク崩れに悩んでいる松陰寺さんと、美容に興味関心のあるシュウペイさんが、二人で「美のカリスマ」IKKOさんにレクチャーを受けに行くというロケがあった。

(↑2020年8月2日放送の「ニノさん」より。IKKOさんメイクの相方とIKKOさんに囲まれた松陰寺さんの一言)

IKKOさんからスキンケアやベースメイクのコツを聞いて二人が実践する。この企画自体、男性がメイクしたりスキンケアすることを肯定するような良い企画だなと思ったし、ぺこぱが茶化したりふざけたりすることなく純粋に教わったコツに感心していたのも良かった。

これまでIKKOさんがテレビ出演するときによく見た「オネエ」いじりや容姿いじりなんて全くしなかった。そんなの本当は当たり前のことなんだけど、ぺこぱは失礼なことは一個も言わなかった。

ロケ中、IKKOさんに憧れているというシュウペイさんがその理由を説明した際、以下のようなやりとりがあった。

シュウペイさん「IKKOさんはキュート!」

IKKOさん「普段オバケって言われるから嬉しい〜!」

松陰寺さん「この世にオバケなんてもういない」

このやりとりを見てやっぱりぺこぱが選んだスタイルが好きだなあって思った。でも同時に、IKKOさんは外見を貶されることに慣れてしまってるんだなあと辛くなった瞬間でもあった。

ロケの最後にシュウペイさんがIKKOさんっぽいメイクと服装で現れるシーンがあった。このときも男性が女性装するのをバカにするような発言や容姿をジャッジする言葉はなかった。ぺこぱは本当に最後まで茶化さないしふざけなかった。

本当はそんなの当たり前。だけどずーっと長い間テレビは茶化したりふざけたりしてきた。私はそれを目撃してきた。だから、ぺこぱの二人の誠実な態度を見て嬉しい気持ちになったのだ。

芸風を守るために「人を傷つけない」態度をとっているんだろうって意見もあるだろうし、もしかしたら実際そうなのかもしれない。

でも、今までそんな芸風を選択する人たちはいなかった。思いつく人もいなかった。茶化したりふざけたりが当たり前になっているバラエティの世界では、きっとそっち側に迎合しちゃった方が楽なのに。二人はそうしない方を選んでいる。

こんなこともあった。「志村動物園」で保護犬の施設にお手伝いに行くというロケ。ぺこぱ自ら「行きたい」と立候補した企画だった。

人間から酷い目に遭わされて人間不信になってしまっている犬たちと、触れ合って一緒に散歩する。正直、お笑い芸人がやるには責任が重い企画だと思う。過敏になっている犬たちの前で大きな声を出すとか、犬たちをないがしろにするような行為があれば、いくら推しでも許せないなあと思いながら見ていた。

で、びっくりしたんだけど、ぺこぱは本当に全然ボケなかった。

最初から最後までちゃんと犬たちのことを考えて動いてるように見えた。特に自分でも犬を飼っていて動物好きの松陰寺さんは、スーツなのに躊躇なく地面に膝をついて全力で犬たちに寄り添おうとしていた。

テレビに出始めて数カ月目。一本一本のテレビ出演で残す爪痕が重要な時期だ。だけどぺこぱの二人は目の前にいる犬たちのことを第一に考えて、自分たちのことなんか忘れているように見えた。

当然笑いどころなんか全然ない。でもそれで良かったと思う。最善のやり方だったと思う。

「どうせ台本だろ」とか「テレビのノリがまだわかってないだけだろ」とかって思う人もいるかもしれない。でも今年一年ずっとぺこぱをテレビで見てきて、二人に「真剣な人を茶化さない」「一生懸命やってる人を笑わない」「目の前のことには自分たちも全力で取り組む」という傾向があったのは間違いないと思う。

今のテレビ今の日本には「茶化し」や「冷笑」がだいぶ浸透してしまっているから、その雰囲気に抗って真剣に物事と向き合うのは難しいことだと思う。でもそれをやるところが、ぺこぱが「第7世代」と括られて新世代扱いされている理由なのではないだろうか。

私はそれが誇らしい。

ちなみにWikipediaによると松陰寺さんの座右の銘は「人には人の事情がある」なんだとか。「人に投げた呪いは自分に返ってくる」というようなこともよく言ってる。こないだのネプリーグでは「俺だけが生きてる世界じゃない」って言ってた。

ぺこぱは本当にすごい

下半期もぺこぱはたくさんテレビに出演した。それはもうたくさんだ。ネット配信番組や他の芸能人のYouTubeチャンネルにも出た。雑誌にも載った。さらに毎月何本か企業CMやタイアップ企画が発表される。とんでもない売れっ子だ。

私も毎日テレビを見たり配信を見たりチキンラーメンを買ったり野菜ジュースを買ったり、『TENET』を見に行くときに「時を戻そう」とツイートしたり、せっせと応援し続けていた。

(↑ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライバー主演『デッド・ドント・ダイ』の宣伝もやってた。嬉しかった)

そして近づいてくる年末。ファンにとって何より気になるのは「今年もぺこぱはM-1に出演するのかどうか?」だ。

松陰寺さんは夏頃から「出るかどうか悩んでいる」とテレビで公言していた。去年と同じくらい面白い漫才をする自信はあるけど、去年を超えられるかどうかわからないからと。

今年は去年と比べようもないほど忙しくてネタを書いたり練習する時間もなかったし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で舞台に立つ機会もかなり少なくなってしまった。松陰寺さんが悩むのも当然だと思う。

一方のシュウペイさんは最初から一貫して「出たい」と言っていた。昨年のM-1決勝も「楽しかった」とよく言っていたし「前回は3位だったから今度こそ優勝したい」と思っているみたいだった。

私は正直、今年は別に出なくてもいいんじゃないかなあなんて思ってしまっていたのだが。

9月10日、松陰寺さんが久しぶりにアメブロを更新した。タイトルは「M-1グランプリ2020について」。

少し話題になったのでご存知の人もいるかもしれないが、そこには今年もM-1グランプリへの出場を決めたことと松陰寺さんの熱い思いが書いてあった。

→M-1出る出ない関係なく漫才はやりたい。
→現状、漫才が全く出来ていない
→コロナの影響で地方営業は尽く中止。東京のライブもコロナの影響と、あったとしてもスケジュールが合わず出れていない
→そんなご時世の中、M-1グランプリ2020は開催の方向で動き始める。
→漫才をやれる、作る機会が目の前にある。
→出るか。
(引用:M-1グランプリ2020について

OKわかった!ぺこぱは今年もM-1に出る!

死ぬほど忙しい中で、武器である「否定しないツッコミ」が知れ渡った中で、もう第一印象のインパクトという戦略が使えない中で、もう一度勝負する。それはなぜか?漫才をやるためだ。

この答えを出した松陰寺さんのことが私は好きだし、大事なことを決めるまでの心の揺れ動きをファンに見せるために、忙しい中で長文を書いて発表してくれたのも嬉しかった。

それに最初から一貫して「俺は出たい」といい、松陰寺さんに意見をぶつけ続けたシュウペイさんも好きだ。松陰寺さんが熱い文章をアップした直後にシュウペイさんらしすぎる記事をアップしたのも好き。

もちろん順調に勝ち進んでほしい。でも、とにかく出る!と宣言してくれただけでカッコいいし、どんな結果になったとしても二人を賞賛しよう!と思っていた。

ぺこぱはそれから舞台に立つ回数を増やしていく。M-1に向けて調整するために短期間に何回もライブやイベントに出演してネタを披露していた。会場で見た人からはとても良い評判が聞こえてきた。私も一度くらいは生で見たくて、わざわざ岡山県まで見に行ってしまった。

(↑岡山駅の桃太郎の像。すごく楽しかった一人旅はまた別のお話)

そういうアレコレを経て迎えたM-1グランプリ準決勝進出者の発表日。1回選では5000組以上いた参加者が25組まで絞られる無情な瞬間だ。ぺこぱは……

残った!

実は2020年の10月から11月にかけての私は精神的にズタボロだった。仕事で責任ある立場に置いてもらえたから頑張ろうと思っているのに、上司と後輩の間で板挟みになって、会社の業績は全然良くならなくて、すわ倒産かっていうところまで状況が悪くなって、何にも思うようにいかなくて。

辞めたくてもお金がないし。貯金もないし。将来のプランなんてまだまだ全く見えなくて。あーもう何もかも嫌だなあって気持ちがふさぎ込んでいた時の、ぺこぱの準決勝進出。

いろんな芸人がラジオやYoutubeで「あの忙しさで準決勝に上がるなんてすごい」とぺこぱを褒めていた。私もまったく同感だった。

連日のテレビ出演やCM出演に加えて「ロンドンハーツ」の企画で曲作り&配信ライブまでしていたのに、本当に一体いつネタを作って練習したんだろう!

(↑ロンハーから誕生した「50PA」の格好をする二人。松陰寺さんは元ミュージシャン志望なので曲が作れるのだ)

漫才がやりたいからM-1に出るって宣言して、その後本気度を示すように舞台に出演しまくって、それで結果を出しちゃうカッコよさ。信じられなかった。推しがすごすぎて呆然とした。あまりのパワフルさに落ち込んでいた気持なんか全部持っていかれてしまった。

その後ぺこぱは準決勝で敗退してしまったけど、敗者復活戦に備えて今も新ネタを試しているらしい。今日も楽しそうに舞台に立っていたという噂が聞こえてきた。

私は今日もへこたれそうな気持ちをぺこぱの二人に支えてもらって立っている。彼らの真剣さを見習いたいし、挑戦もしたい。

でも疲れたときは無理しなくてもいい。「休憩はとろう!」「できないときはできないと言おう」って松陰寺さんなら言ってくれると思うから。

おわりに

以上です。まさかこんなにハマってしまうとは。出会いって本当に突然ですね。

今年はいろいろと変化が重なって戸惑うことばかりだったけれど、家に帰ってテレビをつければいつも楽しそうな二人を見ることができたので、どうにか頑張れました。

年末年始もたくさんの番組に出演すると思うので、とても楽しみにしています。きっと来年はさらに活躍するはず!

推しのいない生活も楽しいですが、推しのいる生活も楽しいですね。

明日12月12日は宇宙猫ながよさん、空尾さん、ひろちさんです。

ここまでお読みくださってありがとうございました。引き続き皆さんの記事も楽しみにしております!

<追記>
もし万が一推しに届いたときのために書きます。(エゴサとかしてそうなので)
めちゃめちゃ多忙そうで、さすがに心配です。本当に本当にお体ご自愛ください。